Case. 2
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材木店を営む職業柄、木を使った家とすること。
住宅兼ショールームとして利用できること。
庭付一戸建てでなく「一戸建て付庭」というコンセプトで。

「一戸建て付庭」という建て主からの要望は、敷地の開放感を建物内に取り込むだけでなく、庭(外部環境)が途切れることなく連続的に室内空間に続いていくといったイメージと捉え各室の構成を検討いたしました。
Story

生駒山の中腹の閑静な住宅地に位置しています。敷地周辺は過去に宅地開発されたものの、多くの土地が空き地として点在しています。空き地による抜けは草原にいるかのような開放感をもたらしてくれます。敷地西側には大学の裏庭があり、四季折々の豊な自然の表情を見せてくれます。

 

1階におきましては、草原のような外部環境と室内空間が連続的に繋がるよう、ガラス張りの空間といたしました。さらにLDKに面する部分には大きく開放できるサッシを設け、多くの屋外の空気を室内に取り込ませて、内外の連続性を強化しています。開口から外に出ると、室内から連続的に繋がるデッキによって、内から外へ、シームレスな移動が可能となっております。

 

2階は1階とは対照的に閉鎖したプライベート空間とし、プライバシーの確保に努めています。

 

仕上げにつきましては、構造材や下地材をそのまま化粧として見せ、木の雰囲気を最大限生かし、それ以外の材料に関しては「無垢」というテーマで、ローコストでありながら経年変化の楽しめる材料を厳選し使用いたしました。

 

1階に和室、水周り、LDK、2階に寝室があります。1階は住宅内におけるパブリックなスペースとし、ショールームやギャラリーとして利用できる構成となっております。LDKに面する大開口を開け放すことで、室内から屋外へまたは屋外から室内へ、切れ目ない連続的な使用を可能にいたしました。

 

敷地を超え、周辺の空き地、大学の裏庭を、借庭、借景として住空間に取り込むことにより、自らの敷地内だけにとどまらず、周辺環境まで巻き込んだ広大な計画となっております。


建物概要

所在地:奈良県奈良市
設計期間:0402-0407[竣工0412]
主要用途:住宅時々ギャラリー
撮影:平野和司

構造
構造:木造2階建
敷地面積:205.25 m²
建築面積:60.45 m²
延床面積:105.99 m²
受賞・掲載

新しい住まいの設計 2005年8月号掲載
TOYO KITCHEN STYLE PAPER 04掲載
別冊新しい住まいの設計掲載

Blog
プロジェクトの進行の流れをブログで見ることができます。