Story
建物の形態、用途、規模、デザインなど、都市から発せられる膨大な情報。それらは、意識する、しないにかかわらず、無意識のうちに視覚情報として受け止めてしまっています。都市にはたくさんの情報が集まっていることが魅力な反面、その膨大さによってすごく疲れさせられてしまいます。
建物は1階が店舗、2~4階が住宅、さらに4階のテラス部分には緑化を施し、密度の濃い多彩な計画となっています。
1階店舗におきましては、店舗単体が独自デザインを主張するのではなく、全体の中の一部として総合的に調和させることにより、「建物の1階が店舗」というイメージを超え、「建物そのものが店舗」というイメージ戦略を可能にし、全体として落ち着いた雰囲気を獲得しています。
2階から4階の住宅におきましては、生活感をオモテに出さないデザインとすることで、都市の雑踏を居住空間に入り込ませないという表と裏の関係をつくり出しました。さらに、各個室におきましては、あらかじめ家族の成長に伴う寝室の振り分けを想定し、将来的な生活スタイルの変化を見据える事で、オモテのファサードが崩れないよう配慮しております。生活感をオモテに出さないことで店舗と住宅との関係を計り、都市と住宅との関係を計っています。
4階は緑化することで密集市街地におけるプライベートガーデンとし、微力だけれどもヒートアイランド、地球温暖化問題に貢献したいという意思表示の場といたしました。
建物自らが出す情報量を控え目にする。その気配りと配慮がこの建物に落ち着きと静けさをもたらしています。
















